通信と無線

1837年アメリカの発明家サミュエル・モールスが実験を行ったモールス符合は現在のものとは全く異なった符合であった事は有名な話である、
その後協力者とともに改良を加え、1840年その符号と電信機の特許を取得している。さらに変更を加え1868年、当事のITUに代わる会議において現在のものの原型が国際規格として承認された。
電報などの文字通信で多く使われたモールス通信は次第に使われなくなり、通信衛星の登場によってモールス通信は縮小し、国際海事機関(IMO)の決定により、国際的な船舶安全通信が1999年2月「GMDSS」に完全に移行したため、モールス通信は基本的に使われなくなった。
日本では1996年に海上保安庁、またNTTグループやKDD(現KDDI)も1999年までにモールス符号を用いた通信業務を停止した。今はアマチュア無線や陸上自衛隊のごく一部の通信にだけ残る。
モールス符合の発明から約50年後、マクスウェルが電磁波の存在を証明し、1888年ヘルツが電磁波の存在を実証した。
そして1894年ヘルツ(Hertz)が死去し、マルコニーがヘルツ波の実用化実験を始めることになる。翌1895年 マルコーニは無線電信を発明し、 モールス音響通信開始した。
このような変遷を経て、その後ラジオ放送開始などに触発された人たちによって自然派生的に商業通信の範疇を越えた個人的な無線実験が行われ俗にいうアマチュア無線が誕生することになる。
いま衰退の一途をたどっていると言われるアマチュア無線の現状を考えながら改めて無線の歴史を振り返ることも大切ではないかと思う。