JARL総会史

解説:JARL総会

 昭和34年(1959年)6月28日、JARLは東京日本赤十字社講堂に153名を集め第1回総会を開催し、社団法人として新たなスタートを切った。JA1FG梶井謙一氏が初代会長に就任した。

 この昭和34年は、今上天皇が皇太子時代のご成婚の年であり、これにあわせてテレビ受像機の販売台数が急激に伸びたという記憶がある。しかし、テレビはまだまだ高価なもので全家庭に行き渡る時代を迎えたのはそのしばらく後である。
 この年、岸内閣が倒れ池田内閣に変わり公約として掲げられた所得倍増の掛け声は、半信半疑だった国民に現実感を与える結果を招きやがて訪れる豊かな日本の胎動の時代でもあったようだ。

 さて、JARLの歴史に目をやれば、この年、JARL会員は4,501名であり、その後増加を続け、平成6年3月の総会員数は193,945名を数えた。しかし、この年を境に毎年、前年度比およそ6-9%の会員減少を続けることになり平成17年度は8万台に落ち込んだ。いまなお、減少の歯止めにはいたっていない。

 この、名実ともにピークを迎えた平成6年JARLの通常総会が神戸で開催されたのは、まだ記憶に新しいところである。動員数3,000名を数えた「こうべ総会」は規模、議場封鎖などの長時間記録、総会運営に関してもすべてにおいて記録的な総会となり、これを破るJARL総会は今後見られないのは確実である。
 私も、この実行委員会の構成員として実務上の役割ををはたした鮮烈な思い出の残る総会であったが、この絶頂期であったはずのJARLが、この時既に単年度赤字団体であったことを自分の目で確かめたのは、その後のことだった。

 神戸総会を契機に会員減少を続けるJARL理事会には、神戸で行われた会費値上げがその元凶であるという意見が今も寄せられるが、ここに掲載する資料集はいたずらにJARLを批判するだけでなく、正しいJARLの歴史を振り返りながら近未来を考察するために提供するものである。

 会員諸兄が、ここに掲げる総会記録を様々な思いで見ていただいているはずだが、別に掲げるJARL年表と対比しながら観察すると、JARLの潜在的なパワーやビジョンがどんなものであったか、またそれがどの時期に発揮されたのかをおぼろげながら知ることが出来る。

 これらに思いをめぐらせば会員減少の背景を垣間見ることができるはずであり、その原因が単なる会費の値上げだけでもなく、携帯電話だけのせいでもない、ましてやコンピュータの普及だけでもなく、私たち自身のアマチュアイズムに大きな責任があると言う事に気づくとおもう。

JARL総会の記録

開催日 都市  開 催 地 愛 称 出席数 委任状 記念品 会 長  
創立 1959.6.28 東京都 日本赤十字社講堂   153名 会員証入 梶井謙一 (JA1FG)
2 1960.5.29 東京都 日本赤十字社講堂   128名 1,457 灰皿 梶井謙一 (JA1FG)
3 1961.5.28 大阪市 朝日新聞社大阪本社   186名 2,211 ? 梶井謙一 (JA1FG)
4 1962.5.27 名古屋市 名古屋市公会堂   198名 2,364 ? 梶井謙一 (JA1FG)
5 1963.5.26 金沢市 金沢ビル大ホール   220名 2,780 茶碗 梶井謙一 (JA1FG)
6 1964.5.24 仙台市 東北電子学院   370名 5,816 夫婦こけし 梶井謙一 (JA1FG)
7 1965.5.23 岡山市 山陽新聞社大ホール   480名 5,296 湯のみ 梶井謙一 (JA1FG)
8 1966.5.22 東京都 厚生年金会館   1,000名 7,320 ランタン 梶井謙一 (JA1FG)
9 1967.5.21 北九州市 八幡製鉄体育館   550名 6,343 湯のみ 梶井謙一 (JA1FG)
10 1968.5.26 札幌市 共済ビル大ホール   500名 8,772 状差し 村井 洪 (JA1AC)
11 1969.5.25 東京都 渋谷公会堂   1,200名 7,453 灰皿 村井 洪 (JA1AC)
12 1970.5.24 奈良市 奈良県文化会館   1,000名 11,586 メモ台 原 昌三 (JA1AN)
13 1971.5.23 諏訪市 北沢会館   1,000名 14,587 温度計 原 昌三 (JA1AN)
14 1972.5.28 松山市 松山市民会館   1,000名 16,552 姫だるま 原 昌三 (JA1AN)
15 1973.5.27 足利市 足利市民会館   1,500名 14,343 茶碗 原 昌三 (JA1AN)
16 1974.5.26 名古屋市 愛知県勤労会館   1,400名 17,194 三角旗 原 昌三 (JA1AN)
17 1975.5.25 出雲市 出雲市体育館   900名 17,701 温度計 原 昌三 (JA1AN)
18 1976.5.30 高岡市 高岡市民会館   1,000名 17,029 灰皿 原 昌三 (JA1AN)
19 1977.5.29 天童市 天童市民文化会館 さくらんぼ 1,500名 16,943 こけし 原 昌三 (JA1AN)
20 1978.5.21 鹿児島市 鹿児島県文化センター 太陽 1,500名 19,746 しぼり入れ 原 昌三 (JA1AN)
21 1979.5.27 札幌市 北海道産業共進会場 ライラック 2,000名 26,097  なし 原 昌三 (JA1AN)
22 1980.5.25 吹田市 万博ホール なにわ 2,500名 23,467 下敷き 原 昌三 (JA1AN)
23 1981.5.24 新潟市 新潟県民会館 おけさ 1,700名 25,255 文鎮 原 昌三 (JA1AN)
24 1982.5.23 水戸市 水戸市民会館 常陸 1,500名 25,235 いんろう 原 昌三 (JA1AN)
25 1983.5.22 福井市 福井県産業会館 越前 1,500名 25,352 原 昌三 (JA1AN)
26 1984.5.27 静岡市 静岡市民文化会館 駿河 1,500名 23,913 湯のみ 原 昌三 (JA1AN)
27 1985.5.26 宮崎市 サンホテルフェニックス 日向 1,300名 23,712 人形 原 昌三 (JA1AN)
28 1986.5.25 福島市 福島県文化センター ふくしま 2,700名 24,695 こけし 原 昌三 (JA1AN)
29 1987.5.31 福山市 福山ニューキャッスル びんご 1,800名 28,232 温度計 原 昌三 (JA1AN)
30 1988.5.29 香川町 マツノイパレス 瀬戸大橋 2,000名 25,394 うちわ 原 昌三 (JA1AN)
31 1989.5.28 登別市 登別市民会館 おにっ娘 1,300名 27,922 栓抜き 原 昌三 (JA1AN)
32 1990.5.27 金沢市 石川県産業展示館 かなざわ 2,000名 28,798 電話手帳 原 昌三 (JA1AN)
33 1991.5.26 宜野湾市 沖縄コンベンションセンター ゆがふ 1,000名 34,364 陶器置物 原 昌三 (JA1AN)
34 1992.5.24 伊勢市 県総合競技場体育館 パール 2,000名 32,052 ネクタイピン 原 昌三 (JA1AN)
35 1993.5.30 甲府市 甲府市総合市民会館 かいじ 2,200名 36,541 小銭入れ 原 昌三 (JA1AN)
36 1994.5.29 神戸市 神戸国際展示場2号館 こうべ 3,000名 37,955 日本手ぬぐい 原 昌三 (JA1AN)
37 1995.5.28 弘前市 弘前市民会館 アップル 1,500名 36,951 日本手ぬぐい 原 昌三 (JA1AN)
38 1996.5.26 別府市 別府ビーコンプラザ べっぷ 2,000名 37,257 タオル 原 昌三 (JA1AN)
39 1997.5.25 山口市 山口市民会館 やまぐち 1,500名 26,807 湯のみ 原 昌三 (JA1AN)
40 1998.5.31 長野市 長野県民文化会館 ながの 1,900名 20,037 七味 原 昌三 (JA1AN)
41 1999.5.23 松山市 愛媛県民会館 道後 1,950名 23,206 姫だるま 原 昌三 (JA1AN)
42 2000.5.21 函館市 函館市民会館 はこだて 1,500名 21,863 栓抜き 原 昌三 (JA1AN)
43 2001.5.27 富山市 富山産業展示館  富山 1,350名 21,419  なし 原 昌三  (JA1AN)
44 2002.5.19 岐阜市 長良川国際会議場 ながら川 1,300名 19,867 ひょうたん 原 昌三 (JA1AN)
45 2003.5.25 所沢市 所沢市民文化センター 彩の国 1,600名 10,820 ハンカチ 原 昌三 (JA1AN)
46 2004.5.23 池田市 池田市民文化会館 おおさか・
いけだ
1,200名 16,395 ホルダー 原 昌三 (JA1AN)
47 2005.5.29 仙台市 仙台サンプラザホール せんだい・
杜の都
1,099名 15,798 原 昌三 (JA1AN)
48 2006.5.28 熊本市 熊本県立劇場 火の国 811名 13,971 原 昌三 (JA1AN)
49 2007.520 倉敷市 倉敷市児島文化センター おかやま